【キャリコン事例】決められないスパイラルから一歩抜け出せ。

今後の仕事人生を歩むうえで、どの選択肢を選べばいいのか分からなくなる時があります。
自分ひとりで考えていても、悪い方へと考えが進み、何も新しい考えが浮かばないどころか、決めることもできなくなっていている。

そんなクライアントが、来てくれました。

今回、ちょうど手に入れた「REFLECTION CARD~CAREER~」を使いながら進めてみませんか?と提案。クライアント、快諾。

始めに、「キャリア」についてどんなことを考えていきたいか、複数のテーマから下の2つを選んでもらいました。

  • キャリアについて、じっくり考えてみたいこと
  • 私の理想のキャリア

この2枚。

なぜ今のタイミングで、今後のキャリアについて考え始めたのかを聞いてみるところから始めたところ、外部環境や外部の変化と自身のライフステージの変化がちょうど重なったということです。

このREFLECTION CARDでは、選んだ「テーマ」について、少しずつ話しを深めていきます。これがキャリアコンサルティングの醍醐味です。

その質問は複数ある質問カードから、私が選んでいき、クライアントに充てます。

 

しかし無い。クライアントに充てたい質問がありません。少し困りました。

 

クライアントに投げたい質問カードは、ここには無かったため、方針変更し、私が問いたいことを問うことにした。クライアント、快諾。

他愛のない話や核心ではないところから、柔らかく深めていきます。
急に、核心にいこうとすると、このクライアントは身構えてしまいそうなためです。

「問うこと」は、クライアントの人となりや癖を知っていくことにとても有効かつ、それによって私の「直感」がどこに引っかかるかのかも分かります。
さらにネガティブな質問をしてみます。「何が、嫌なのか」。

クライアントのキャリアの選択肢は2つ。「仕事」と「生活」のどちらに重きを置くのか。「仕事」と「生活」の選択肢は相談ではTOP3に入るテーマですが、その背景はさまざまで一括りにはできません。
クライアントはその両方の「メリット」と「デメリット」を挙げてくれました。

このあたりから、キャリアカードの中の「質問カード」から、充てたい質問を何枚か直感でピックアップして、

「今、私があなたに充ててみたい質問のカードはこの数枚です。」

私が一番直感で引っ掛かっているカードもひっそりと織り交ぜて見せます。

「どの質問カードに答えてみたいですか?」と聞き、

 

  • どんな瞬間に嬉しさを感じる?
  • こには周囲の人がどのように関わっている?
  • 結局、いちばん重要なのは何だと思う?

これらのカードはクライアント自ら選び、答えてくれましたが、ここではクライアントはまだ、ひっそり質問カードは選んでいません。

一生懸命、丁寧に、考えて言葉を紡ぎ出してくれているクライアント。その一つ一つの言葉に、「考えてくれているんだなあ」と感謝を想います。

少し間があって、クライアントがつぶやく。

「他にも気になる質問カードがあるんです。」

私は、残りのピックアップしたカードを見せて「どれでしょう?」と聞きます。
内心「きたーーー!!」とドキドキ。

 

「これです。」

  • ごまかしてない?

やっぱりキマシタ!ひっそり質問カード!

私がクライアントの話しを聴いていて、「ごまかしている」とは思っていませんでしたが、なんだろう、面と向かって話しているのに、こっちを向いて話してもらっている気がしていなったのです。

ゆえに、この質問カードを見たときに、私も「ドキッ」としたので、ピックアップしておきました。
クライアントは、笑いながら私に、「嘘ついてました。カッコつけてました」と照れ笑いで暴露してくれました。

それでいいです。私は嘘をついたことに怒ることも幻滅することもないですし、その気持ちの変化を語ってくれることの方が大切です。

 

ふとした話から、クライアントがこの仕事が楽しいと感じていたこと、やりがいをもっていたこと、忘れていた気持ち、などを話してくれました。
それまで話してくれていた内容とは180度違っていたので、一安心です。

クライアントの表情が、嘘をついてカッコつけていた時とはまるで違い、楽しそうに、過去の記憶と情景を思い浮かべながら、なぞって話してくれているのが分かります。

クライアントは、自身をきちんと振り返ることを大切だと思いながら、一方で怖いと感じていたので、踏み込めずにいました。

なぜ、怖いと思うのか?

振り返った時に、「語れる何か」が無いから。と話してくれました。

これは、私の価値観からくるクライアントへの回答です。

  • 語れる何かが無い、というのは思い込みであること

  • 必ず誰にでも、語れる何かはあって、それを見つけていないだけ

  • 振り返らずして、見つかるものではない

そんな、「怖い思い」を持っていたクライアントが今日一歩踏み出せたことが、クライアントの未来を描くうえでは、大きなできごとだと私は思います。

この後、「やること」「変えてみたいこと」「今後の戦略」など、考えて話して書いて決めていきました。

 

グルグルと出口のないスパイラルからようやく抜け出せたクライアント。今日決めたことを全てやる必要はないです。
再度、熟考して変更したって良いです。

最後に、このREFLECTION CARDはキャリコンからクライアントへのフィードバックで締めます。
クライアントからのリクエストで、「今日話しをしてみて、私の長所や強みは何だと思いますか?」と問われたため、この数時間で感じていたことを、率直に伝えさせてもらいました。

何よりこのクライアントは笑顔がいい。そして、頑固。この頑固さはクライアントにとって強みになると感じています。

ただし、今日決めたことに、まっすぐに進んでいくとは限りません。今後クライアントがどのような道を進むかも、次回楽しみです。

クライアント、その後

キャリアコンサルティング6ヵ月以上経過後に、その後の様子をお伺いしました。

Q コンサルティング後、変化を感じましたか? また、その変化を感じた度合いは?(4段階評価)

YES-4

Q どのような変化でしたか?

キャリアコンサルティングを受けよう、と思って挑んだわけではなかったので、あまりにも自然に自分の本心に導き出された気がしてこれがプロなんだと感じました。

仕事に何を求めるのか、子育てを優先するのかそれともキャリアを優先するのか迷子になって抜け出せないんですよね〜ぐらいに相談しようと思っていた自分の迷いがクリアになりました。

社名
所在地

TEL/FAX
設立
代表取締役

株式会社シールズ
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
03-3454-4339
2007年3月
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業

〈社名〉
株式会社シールズ
〈所在地〉
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
〈TEL/FAX〉
03-3454-4339
〈設立〉
2007年3月
〈代表取締役〉
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業