「常識」というテーブルまでの道のり
思うように前に進めないクライアントがいます。
一歩進んだと思ったら、気づくと二歩、三歩と後ろへ下がっています。時には、右へ行ったり左へ行ったりもします。
キャリア面談のたびに前進したり後退したりするさまに驚かされます。
このクライアントは、それでもいつも自分ひとりで一生懸命に内省して答えを出してきます。
私は、その答えに決して「否定・批判」はしません。
たとえ、クライアントが出した答えが私や世間の「常識」と違っていたとしても、です。
「常識」というテーブルに乗るまでの一般的な道のり
一般的に、発育や発達は段階を追ってされていくものです。
小学校・中学校・高等学校など、それらの社会の中での体験を通して失敗を繰り返しながら、周りの人間との衝突や葛藤を繰り返しながら、人は成長していきます。
その過程で、社会で生きていくうえでの「常識」を身に着けます。
その「失敗」や「衝突」という体験をしてこないと、常識を学ぶという意味での発育・発達はストップします。
クライアントは今は「非常識」のテーブルの上にいる
クライアントは長いあいだ、ストップしたままでした。だから常識が醸成されないまま、身体だけが大人になってしまいました。
ようやく今、「失敗」や「衝突」を体験し始めています。
そしてそこから「常識」を身に着ける手前にきています。
まだ「一般常識」という世界のテーブルには上がってきていません。
今までは「答え」を自分で出すことがある意味許されていなかったクライアントが、自分で「答え」を出せるようになってきています。
その「答え」はまだまだ、私からみると「常識外れ」であることが多いです。
今は、それを正す時期ではないと考えています。
正すことは簡単ですが、間違うことで、ちょっと痛い思いや悲しい思いをしないと、「間違い」だと気づくことができないためです。
一歩進んだと思ったら、気づくと二歩、三歩と後ろへ下がっています。時には、右へ行ったり左へ行ったりもします。
これは、私視点であり、クライアント視点でみたら大きく進歩しているのかもしれません。
笑顔がまだ出てこないクライアントに、笑顔が灯ることを祈って。
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社名
所在地
TEL/FAX
設立
代表取締役
株式会社シールズ
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
03-3454-4339
2007年3月
澤田玲奈
事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業