【コラム】【キャリコン活用例】シュロスバーグの4S点検でピンチを乗り越える
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会社(上司)から、驚くような辞令がとんできたり、想像もしていないようなできごとが身に降りかかる。こんなピンチに少なからず「どうしよう!?」と慌てふためいてしまいますよね。そのような時には、理論家シュロスバーグの『4S点検』を活用します。この『4S点検をどのように活用して、自分の何が分かるのかを、そしてどのようにして乗り越えていけるのか、事例でお伝えしていきます。

【ケーススタディ】(苦手な)マネージャー就任のオーダーがきたこと

事例に挙げた「マネージャー就任のオーダー」は、自分にとって青天の霹靂なできごとでした。そのできごとに対して、『4S点検』を使ってどのように乗り越えていくのか、みていきましょう。

(1)状況(Situation)

□ 重大性:そのできごとは、自分にとってどれくらい重要なものか。
今後の職業人人生を考えるうえでは避けては通れない道(できごと)だと考えた。やや重大なものだと考えるが、避けたい、とも考えている。

□ 時期:そのできごとは自分にとってタイミングの良いものだったか。
タイミングは悪い。顧客対応がとても忙しく、それどころではない。まして、自分にはどのような役割は向いていないと考えていたから。

□ コントロール:そのできごとは自分自身でコントロールできるものだったか。
できない。まったく予想をしていなかった。

□ 期間:そのできとごは、短期的なものか、または長期的なものか。
就任したら長期的なものとなる。

【状況(Situation)ワンポイント】 これを考えることで、 イベントにぶつかった時の動揺や不安、 戸惑いなどの気持ちを 落ち着かせることができる。 状況を客観的にみることができる。落ち着ける。 ※やること。この囲み4つの内容は、一般的に使える・考えられる内容にする必要がある。

(2)自己(Self)

□ 将来展望:そのできごとを否定的に捉えているか、肯定的に捉えているか。
ほぼ否定的に捉えているが、オーダーをしてくれた管理職には、自分を評価してくれていることには感謝しているという意味では肯定的に捉える部分もある。また、この体験が将来の自身の糧になるということも分かっている。

□ 向き合い方:自己の問題として対処したのか、運命として受け入れたのか。
運命として受け入れず、自己の問題として「辞退する」という対処をした。(後日、受け入れた)

□ 対応能力:そのできごとに対応する能力がどれくらいあるか。
まったく無い。スキルも知識もなく、さらにはやりたいという意欲が無かった。

□ 経験:同様のできごとを過去に、うまく乗り越えた経験があったか。
仕事では無かった。学生時代に運動部の部長、地区の会長に推薦されたときには、自信が無かったが、断る理由が無かったため、流れに任せて受け入れた。

【自己(Self)ワンポイント】Selfを書き出すことで、 客観的に自分を見つめなおすことができ、考えを整理することができる。今の自分は何が満ち足りていて、何が不足しているのか、自分のWantsを知ることができる。

(3)支援(Support)

□ 人間関係:励まし、応援などの支援を求められる周囲の人はいるか。
いない(というか、自ら話すことをしないから、周囲は知らない)。しいていえば、社外の知り合い(プロボノ絡みの人脈)にいる。転職の場合は転職エージェントを活用。初マネージャーであれば、社内のマネージャー経験者に聞くのもありだが、心理的に聞きたくない気持ちが先行する。(ここに、自分をストップさせている要因があることが分かる)

□ 資源:金銭、情報など物的支援を求められる周囲の人はあるか。
ない。自分で探すスタンス。そのため事前に保険として準備をしておく必要がある。ただし、十分な活用できる機関や人を知っているとはいえない。

□ 機関:公的機関、組織からの支援先はあるか。
充分な支援先の存在を知らない。調べていない

【支援(Support)ワンポイント】 自分で進めるタイプなのか否かが見からなかった場合、次の行動を考えることができるか、探せるか、現時点での周囲のリソースの 棚卸、周囲の人間のスキルチェックができるようになる。

(4)戦略(Strategies)

□ そのできごとに対処するため、どのような対策(戦略)があるか考えたか。
積極的には考えていなかった。偶然、新聞で「コーチング」の記事を見つけた。受講を考えている。その他マネジメントスキルを身に付ける方法を探している
そして、この後、2度にわたり経営層から就任のオファーがあったことで、再度真剣に向き合うことにした。

□ できごとに対して感じているストレスを解消する方法を持っているか。
特にストレスだと感じていないが、趣味に使う時間を確保している。

【戦略(Strategies)ワンポイント】 具体策を考えるとともに、それが見当たらなかった場合に「認知を変える」 ことで、捉え方、別の視点から見て戦略を考えるヒントとする。また「ストレス解消の方法」を見つけることで、行き詰まった自分をリラックスさせる。 そうすることで、新たな発見が見つかる可能性がでてくる。

この事例では、どのように乗り越えたのか?

この分析をした直後に変化は起こりませんでした。
このあと二度にわたるオファーについて、真剣に向き合った際に、相手がどのような気持ちや意図でオファーをしているのかを考えました。(そもそも打診とはいえ辞令なので、断ること自体がありえないのですが)
このピンチは自分にとってどのようなチャンスになるのかを考え、会社に対して、この期待にどのように応えられるのかを考え、最終的には、このオファーを受けるチャレンジを選択しました。

分析をしたからといって、すぐに答えや結論がでるとは限りません。
しかし、そこで考えたことが未来への決断に対して、冷静に判断できる材料となります。

4S分析をしたあとに必ずやってほいしこと

4S分析をすると、終わった気になって満足してしまいます。しかし、そこで辞めないでください。(1)Situation、(2)Self、(3)Supportの分析から、(4)Strategiesが見えてきます。
その分析をしたときに、

  • 自分が知らなかったこと

  • 新しく見つけたこと

  • できていなかったこと

が、出てきたはずです。それらからもStrategiesが見えてきます。
そのStrategiesのいくつかを、明日から実践してみてください。4S分析をする前の「周りが見えずに焦っている自分」から「周りも自分も見えて、やるべきことが見えてきた自分」に変身していることに気づけます。

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社名
所在地

TEL/FAX
設立
代表取締役

株式会社シールズ
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
03-3454-4339
2007年3月
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業

〈社名〉
株式会社シールズ
〈所在地〉
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
〈TEL/FAX〉
03-3454-4339
〈設立〉
2007年3月
〈代表取締役〉
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業