「どうしてうまくいかないの?」「どうすればうまくいくの?」の答えを見つけることができたときのハッピー感は、言葉に表すことができない嬉しさがあります。今日はそのハッピー感が得られた2つの事例をお伝えします。趣味の事例ですが、伝えたいことはビジネスにも通ずるでしょう。
10代の頃、少女漫画家を目指していました。まっさらなノートにいつもいつも漫画を描いていました。そんな時、壁にぶつかるのです。
眠っている女の子の表情が描けない
目を閉じている表情を描くと、どうしても笑っている表情になってしまうのです。(下図は当時を思い出しながら描いたマウス線画のため、再現度合いは低いです)
どうしたら眠っている表情になるのか、いろいろな目を描いては見るものの、どうしても眠っているようには見えない表情になってしまいます。
これでもか!というぐらいいろいろな線を描いては消してを繰り返し、そこで考えるのです。「そもそも人間は眠っている時と笑っている時の目はどんな感じなんだろうか?」と。
ちょうど目の前で父親がうたた寝をしていたので、その寝顔を鉛筆で描いてみました。描いていて「あれ?」と気づくのです。気づいた感覚でフッと描いた目が、私が思い描いていた眠っている表情になったのでした。(下図は当時を思い出しながら描いたマウス線画のため、再現度合いは低いです)
絵心のある方には、なんてことのないコトですが、当時の私にしたら大発見でした。それを自分で発見できたことに大いなる満足感が得られました。成功体験の一つとして、記憶にしっかり残っているできごとです。
プロの漫画家さんの絵を見て真似ようという「簡単な答え合わせ」は、その時はどうしてもしたくなかったのを覚えています。なんとしても自分で見つけたかったのです。
「まむし指」は、ピアノを弾いている時に親指の第二関節がペコッと内側に入り込んでしまう症状です。痛くないです。
10代の頃は、この関節のへこみがとても格好悪く感じて、すごく嫌いでした。理想は第二関節がきちんと外に出っ張ることなのです。
ピアノの練習をするときは、もう片方の手で関節を押し出しながら弾く練習をしていました。
親指の第二関節は直ったかな?出っ張るかな?と、確認して片方の補助を外して弾いてみると・・・・・
まったく直っておらず、すぐにまむし指に戻ってしまいます。それを見て、自分の手をペシペシぶったたいたり、地団駄踏んだり(本当に踏む)、悔し泣きをしていました。どうすれば直せるのか、分からなかったのです。(今思えば、どうしてピアノの先生に聞かなかったのか。)
そうして何の解決もできず数十年が経ち、久しぶりにピアノに触れ始めたときに、まむし指を思い出したのです。地団駄を踏んでいたことを思い出したのです。
そこで改めて考えました。「そもそも親指の第二関節は、どのような仕組みになっているのだろうか、他の指と何が違うのだろうか?」と。
人体についてはまったく詳しくないため、自分の指を曲げては伸ばすをただただ繰り返してみているだけでした。鍵盤にどのように指を置いて、どのように力を入れれば、関節がどう曲がるのか、解を求めて何度もやってみました。
答えは、そう簡単には見つからないです。
しかし、
今は、とても便利な時代です。さまざまな「WHY?」を解決してくれる動画がインターネットで探せるのです。
Youtubeでそれはもう漁るように探しては、視聴して、実践して、を繰り返し、うまくいかず、また探して~~~、を繰り返していました。
諦めずにノウハウ動画を探して実践し続けました。
諦めない理由は、理想に近づけず悔しかったからです。
するとどうでしょう。見つかるものなんですね。
ようやく、実践して成果の出るノウハウ動画に巡り逢えました!私が知りたかった「関節のなぜ」や、指の仕組みまで丁寧に解説されていて、「こうすれば」まで分かりやすく、見やすく伝えてくれています。
実践した時の、「あっ、これだ!」というアハ体験に近い感動は、忘れられません。
この2つの事例がビジネスにも通ずることがあります。
1)失敗してもこれでもか!ぐらい何度も繰り返す。諦めずにやり続ける
2)「そもそも」に立ち返る
この2つだけでした。
当たり前のことですが、でも当たり前だからこそ、「いつでもできる」「今じゃなくてもいい」「やらなくても平気」のような感覚でちょっと横に置いてしまったりしやすいです。
眠っている表情が見つかるまで、何度も描き続けました(漫画)
自分が成果が出る動画が見つかるまで、探し続けました(ピアノ)
「そもそも」なんでだっけ?どうなってたっけ?という「そもそも原点」に立ち返りました(両事例)
描き続ける方の事例は、「先人に学べ」という方法もあるのですが、その時の「自分で見つけてやる!」という思いが強く先行してました。この頑固なまでの意志で進むのも悪くないと思います。その後に得られる「満足感」は代えがたいものでしたから。
好きだから
目的がハッキリしていたから
この2つです。
「好きだから」、なんとしても見つけたい、理想に近づきたい、という想いが強かったのです。
この2つがあれば、やり続けることができますし、求めているモノを掴むことができます。
上記「1.好きだから」は、言葉を変えると「夢中になるから」にも言い換えられます。
『アイデアのつくり方』(ジェームス・W・ヤング著)のなかに以下のような文章がありました。
パレートは、この世界の全人間は二つの主要なタイプに大別できると考えた。この二つのタイプをスペキュラトゥールとランチェと名付けた。(中略)スペキュラトゥールとは英語の<投機的>というほどの意味の言葉である。このタイプの顕著な特徴は、新しい組み合わせの可能性につねに夢中になっているという点である。
『アイデアのつくり方』ジェームス・W・ヤング
いずれ、この「好き」で「夢中になっている」ことの先には、自分が探している「(ビジネスの)アイデア」を見つける一歩になるかもしれません。
社名
所在地
TEL/FAX
設立
代表取締役
株式会社シールズ
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
03-3454-4339
2007年3月
澤田玲奈
事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業