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【コラム】「就労支援」に関するイメージ調査の結果

【コラム】「就労支援」に関するイメージ調査の結果

「就労支援」ということばを聞いた際に、世間はどのようなイメージを持っているのかを明らかにするために、20~59歳を対象に「就労支援」に関するイメージに関する調査を実施しました。

調査概要

対象者 :20歳以上の方
回答者数:307名
調査期間:2024年1月30日~1月31日
調査方法:インターネットアンケート(freeasy)による自由回答を分析
設  問:「就労支援」と聞いて、それは何をすることなのか、思い浮かんだことを自由にご回答ください。

調査結果

分からない(30.0%)、仕事紹介(18.6%)、スキルアップ支援(15.3%)、障がい者支援(10.1%)、それ以外(18.6%)という結果になりました。

「就労支援」に関するイメージ調査(2024.1調査)

3割の方が、「分からない」という回答でした。私は「ハローワーク」が多いと予想していたので、意外な結果でした。

なぜ調査をしようと思ったのか?

「どんな仕事をしてるの?」と聞かれれば、私は「就労支援」と答えます。すると、
「そうなんだ」で会話が終わることが、数多くあることに最近気づきます。

もう少し掘り下げて聞いてくれるのかな、と思いますが、思い通りに会話は進まないものです。

それは、私の伝え方に問題があるのか、または「就労支援」自体に興味が無いのかなど考えつつ、そもそも相手は「就労支援」とは何だと捉えているのか不思議に思いました。

私がおこなっている「就労支援」と、相手が認識している「就労支援」の定義がそもそも違うのかもしれません。
もしかすると、”相手は、「就労支援とは求人紹介をすること」と認識していて、相手にとってあまり身近ではないため掘り下げるほどでもないのだろう、だから他の話題に変えよう” という意識が働いているのかもしれない、という仮説です。

ならば、実際に相手の方々だけではなく、世間一般に「就労支援」ということばがどのように捉えられているのか、調べてしまおう!ということで、早速調査をしました。

「それ以外」の回答

アンケート結果の「それ以外」では、下記のような回答がありましたので、一部をご紹介します。
 
・失業者のサポート
・キャリアサポートセンターに相談する
・金銭面での支援
・住まいや連絡先の確保
・自力で仕事の作業や、社会保障の受け方が理解できるようになる
・脱ニート
・やさしい感じ
・ボランティア
・工賃が安い
・就職への不安の解消など
 
さまざまな回答がありました。

私がおこなっている「就労支援」とは

「就労支援」ということば一つでも、捉え方は人それぞれですし、そのどれもが正解です。
私が携わっている「就労支援」が、どのようなものなのか、あまり外では話す機会が無いため、ここでしっかり書き記したいと思ったのが、この調査の本当の目的です。
 
キャリアコンサルタントの資格を取得してすぐ、縁あって「就労支援」という仕事を紹介していただきました。
そこでは、社会に出て働きたくても働けない若者を支援しています。
 
「働きたいけど働けない若者」とは、
・不登校
・ひきこもり
・家族との不仲(心身)
・メンタル系障がい(発達、不安、適応、統合失調など)
・グレーゾーン
・貧困(生活保護)
・トラウマ
・いじめ
など、さまざまな課題を抱えていて、一歩踏み出したいけれど踏み出せない若者のことです。

 

働きたい、いろいろな人とコミュニケーションがとれるようになりたい、と思っているけれど、怖くてそれができません
できない理由は怖さだけではないかもしれません。
私は、まだまだ彼らを多く理解はできていません。理解できた気になることがむしろ怖いです。

ささいな一言が思いのほかダメージを与えかねないため、使う言葉や、かれらの表情や間(ま)に注意を払いながら大切に聴きとるようにしています。

そうして彼らのペースで、彼らの望む方向へ、一歩進んでは戻り、また戻っては、止まり、そして一歩進む、を繰り返して支援を重ねています。

支援とは主に面談です。面談で話を聴きます。しかし彼らのほとんどは、多くを語ることが苦手な方もいるため、私から問いかけることが多いです。一緒に笑えるようなはたらきかけも、します。
また、講座を開催したり、職場見学や仕事体験に同行したり、自分の気持ちを表現する手伝いをしたり、学生時代に経験するはずだった「成功体験の積み重ね」を体験してもらったりしています。

これが、私のおこなっている就労支援です。

悲しいことや嬉しいこと

悲しいことや嬉しいことも、あります。
 
悲しかったことは、
・私の「ことば」をうまく伝えられないことで、彼らの気分を害してしまったこと。
・突然噛みついてくる方(物理的にではなく感情で)がいたこと
・突然来なくなってしまった方がいたこと
・外的要因で支援を打ち切らざるを得なかった方がいたこと
・もがいて苦しいはずの方の手を離してしまったこと
 
嬉しかったことは、
・噛みついてきた方の一人が、また戻ってきてくれたこと
・支援最後の日にわざわざ挨拶に来てくれたこと
・思いっきり泣いて辛かった思いを吐き出してくれたこと
・支援を打ち切らざるを得なかった方が、わざわざ探してくれて就職できたことの報告をしてくれたこと
・支援最後の日に、仲違いをしていた両親と和解した報告を受けたこと
・依存体質の方が、自分から支援の場を卒業すると言ったこと
・普段笑顔が無い方が、ある時一瞬、笑顔を見せてくれたこと
・支援を受けて、いいことしかなかったと言ってくれたこと
 

そんな「就労支援」を私はしています。

★初回無料ご相談を受け付けています★

就労支援以外でも、今後の働き方における問題解決の支援を承ります。ご相談の下記問い合わせフォームよりお問い合わせください。
<問い合わせフォーム>

社名
所在地

TEL/FAX
設立
代表取締役

株式会社シールズ
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
03-3454-4339
2007年3月
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業

〈社名〉
株式会社シールズ
〈所在地〉
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
〈TEL/FAX〉
03-3454-4339
〈設立〉
2007年3月
〈代表取締役〉
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業

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【キャリコン活用例】シュロスバーグの4S点検でピンチを乗り越える

【コラム】【キャリコン活用例】シュロスバーグの4S点検でピンチを乗り越える
<無料相談あります>

会社(上司)から、驚くような辞令がとんできたり、想像もしていないようなできごとが身に降りかかる。こんなピンチに少なからず「どうしよう!?」と慌てふためいてしまいますよね。そのような時には、理論家シュロスバーグの『4S点検』を活用します。この『4S点検をどのように活用して、自分の何が分かるのかを、そしてどのようにして乗り越えていけるのか、事例でお伝えしていきます。

【ケーススタディ】(苦手な)マネージャー就任のオーダーがきたこと

事例に挙げた「マネージャー就任のオーダー」は、自分にとって青天の霹靂なできごとでした。そのできごとに対して、『4S点検』を使ってどのように乗り越えていくのか、みていきましょう。

(1)状況(Situation)

□ 重大性:そのできごとは、自分にとってどれくらい重要なものか。
今後の職業人人生を考えるうえでは避けては通れない道(できごと)だと考えた。やや重大なものだと考えるが、避けたい、とも考えている。

□ 時期:そのできごとは自分にとってタイミングの良いものだったか。
タイミングは悪い。顧客対応がとても忙しく、それどころではない。まして、自分にはどのような役割は向いていないと考えていたから。

□ コントロール:そのできごとは自分自身でコントロールできるものだったか。
できない。まったく予想をしていなかった。

□ 期間:そのできとごは、短期的なものか、または長期的なものか。
就任したら長期的なものとなる。

【状況(Situation)ワンポイント】 これを考えることで、 イベントにぶつかった時の動揺や不安、 戸惑いなどの気持ちを 落ち着かせることができる。 状況を客観的にみることができる。落ち着ける。 ※やること。この囲み4つの内容は、一般的に使える・考えられる内容にする必要がある。

(2)自己(Self)

□ 将来展望:そのできごとを否定的に捉えているか、肯定的に捉えているか。
ほぼ否定的に捉えているが、オーダーをしてくれた管理職には、自分を評価してくれていることには感謝しているという意味では肯定的に捉える部分もある。また、この体験が将来の自身の糧になるということも分かっている。

□ 向き合い方:自己の問題として対処したのか、運命として受け入れたのか。
運命として受け入れず、自己の問題として「辞退する」という対処をした。(後日、受け入れた)

□ 対応能力:そのできごとに対応する能力がどれくらいあるか。
まったく無い。スキルも知識もなく、さらにはやりたいという意欲が無かった。

□ 経験:同様のできごとを過去に、うまく乗り越えた経験があったか。
仕事では無かった。学生時代に運動部の部長、地区の会長に推薦されたときには、自信が無かったが、断る理由が無かったため、流れに任せて受け入れた。

【自己(Self)ワンポイント】Selfを書き出すことで、 客観的に自分を見つめなおすことができ、考えを整理することができる。今の自分は何が満ち足りていて、何が不足しているのか、自分のWantsを知ることができる。

(3)支援(Support)

□ 人間関係:励まし、応援などの支援を求められる周囲の人はいるか。
いない(というか、自ら話すことをしないから、周囲は知らない)。しいていえば、社外の知り合い(プロボノ絡みの人脈)にいる。転職の場合は転職エージェントを活用。初マネージャーであれば、社内のマネージャー経験者に聞くのもありだが、心理的に聞きたくない気持ちが先行する。(ここに、自分をストップさせている要因があることが分かる)

□ 資源:金銭、情報など物的支援を求められる周囲の人はあるか。
ない。自分で探すスタンス。そのため事前に保険として準備をしておく必要がある。ただし、十分な活用できる機関や人を知っているとはいえない。

□ 機関:公的機関、組織からの支援先はあるか。
充分な支援先の存在を知らない。調べていない

【支援(Support)ワンポイント】 自分で進めるタイプなのか否かが見からなかった場合、次の行動を考えることができるか、探せるか、現時点での周囲のリソースの 棚卸、周囲の人間のスキルチェックができるようになる。

(4)戦略(Strategies)

□ そのできごとに対処するため、どのような対策(戦略)があるか考えたか。
積極的には考えていなかった。偶然、新聞で「コーチング」の記事を見つけた。受講を考えている。その他マネジメントスキルを身に付ける方法を探している
そして、この後、2度にわたり経営層から就任のオファーがあったことで、再度真剣に向き合うことにした。

□ できごとに対して感じているストレスを解消する方法を持っているか。
特にストレスだと感じていないが、趣味に使う時間を確保している。

【戦略(Strategies)ワンポイント】 具体策を考えるとともに、それが見当たらなかった場合に「認知を変える」 ことで、捉え方、別の視点から見て戦略を考えるヒントとする。また「ストレス解消の方法」を見つけることで、行き詰まった自分をリラックスさせる。 そうすることで、新たな発見が見つかる可能性がでてくる。

この事例では、どのように乗り越えたのか?

この分析をした直後に変化は起こりませんでした。
このあと二度にわたるオファーについて、真剣に向き合った際に、相手がどのような気持ちや意図でオファーをしているのかを考えました。(そもそも打診とはいえ辞令なので、断ること自体がありえないのですが)
このピンチは自分にとってどのようなチャンスになるのかを考え、会社に対して、この期待にどのように応えられるのかを考え、最終的には、このオファーを受けるチャレンジを選択しました。

分析をしたからといって、すぐに答えや結論がでるとは限りません。
しかし、そこで考えたことが未来への決断に対して、冷静に判断できる材料となります。

4S分析をしたあとに必ずやってほいしこと

4S分析をすると、終わった気になって満足してしまいます。しかし、そこで辞めないでください。(1)Situation、(2)Self、(3)Supportの分析から、(4)Strategiesが見えてきます。
その分析をしたときに、

  • 自分が知らなかったこと

  • 新しく見つけたこと

  • できていなかったこと

が、出てきたはずです。それらからもStrategiesが見えてきます。
そのStrategiesのいくつかを、明日から実践してみてください。4S分析をする前の「周りが見えずに焦っている自分」から「周りも自分も見えて、やるべきことが見えてきた自分」に変身していることに気づけます。

★無料ご相談を受け付けています★

あなたの「こんな時は、どうやって考えて乗り切ればいいの?」を教えてください。
ご希望の方は無料でお答えいたします。下記のフォームからお問い合わせください。(無料)
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社名
所在地

TEL/FAX
設立
代表取締役

株式会社シールズ
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
03-3454-4339
2007年3月
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業

〈社名〉
株式会社シールズ
〈所在地〉
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
〈TEL/FAX〉
03-3454-4339
〈設立〉
2007年3月
〈代表取締役〉
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業

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【コラム】【キャリコン事例】キャリアコンサルタント、こんな風に役に立っていることを知ってほしい記事

【コラム】キャリアコンサルタント、こんな風に役に立っていることを知ってほしい記事

キャリアコンサルタントは、どうしても「転職支援」をしていると思われがちなのですが、もっと幅広く、深く、クライアントに関わり、クライアントの成長や成功への一歩を後押しするコンサルティング支援を行っています。その事例をお伝えします。
※本記事はクライアントの個人が特定されないように、本筋が変わらない程度に一部脚色をしています

【起 何から話したい?】

「今日は何の話から話したい?」

通常、私はクライアントさんとキャリアコンサルティングを始めるときには、このセリフから始めます。
そして多くのクライアントさんからは「特に無いです」が返ってきます。

実は、「特に無いです」からがキャリアコンサルタントの本領発揮です。

私は、コンサル面談を始める前に、これまでの面談の内容、経緯、そのときに感じていたことなどを振り返り、次のコンサル面談では、どんな話をしていこうか、大枠を組み立てておきます。

しかし、新鮮なのは毎回、組み立てどおりにいかないことです。

今、目の前にいるクライアントさんを見て、声を聴いて、反応を観察して、どのように進めていくか、瞬時に対応していきます。

今日のクライアントさんも同様に組み立てどおりではなく、かつ、いつもと様子が違っていました。

【承 堰を切ったように溢れ出す言葉】

今日のクライアントさんは、冒頭からとめどなく、溢れるように話が始まりました。いつもは、一言一言をじっくり考えてゆっくりコトバを紡ぎ出す方なのです。

こんにちは、と挨拶をした時から「あれ?」と感じたのは、この変化だったのかもしれません。

話量の割合は、

【クライアントさん9.5 : 0.5わたし】

くらいでしょうか。

なんか今日は違うな、という直感はアタリでした。話はどんどん過去に遡り、クライアントさん自身のコトバで、堰を切ったように出てきます。

その目線はほとんど私ではなく、自分の過去をずっと思い出しながら、その映像を観ながら話しているようです。

私は、クライアントさんの目線の変化や、表情、間、コトバ、話しの流れ、すべてに集中して、クライアントさんのどのようなコトバや変化を捕まえればいいかを考えながら聴いています。捕まえて、クライアントさんの次に繋がる言葉を返します。

【転 泣くという感情放出】

クライアントさんの目が赤くなってきました。

「泣く」直前の目です。感情がすごく高ぶってきている様子でした。

心のなかで(泣け!泣いてしまえ!ぜーーーんぶ吐き出してしまえ!)と唱えます。抱えたものは、可能な限り出し切ってしまった方が良いです。

涙とコトバが代わるがわる出てきます。

この部屋にティシューが無いことに気づき、急いで他の部屋から調達します。

ずっと何年も一人で抱えて考えて、悩んで、歩みだせなかったことを後悔して、苦しんでいたクライアントさんでした。

「生きていても希望なんか無かった」

と言っていました。
もらい泣きしそうでした。

【結 自分の力で変化と成長を掴み取った】

クライアントさんは、ここにきてからの数ヶ月、自分で考えることができて、自分で決めることができて、自ら行動できてきました。

そして、考え方も捉え方も前向きに変わって、強くなって、少しずつ自分に自信が持てるようになっていました。

「もっと自分に期待していいんだと気づいた」

と、自分で起こした変化とそのコトバに、メッチャ拍手しました。

この短期間でどんだけ変化したんですか?!とクライアントさんへ投げかけつつ、ここでもまた、もらい泣きしそうでした。

クライアントさんは、ここに来て、いろいろな人に出会い、いろいろなことを体験してきました。

これらの経験が、クライアントを大きく変えました。
私は変えていません。
クライアントさんが、自ら変わりました。

この変化は
「ホップ・ステップ・ジャンプ」
じゃない、
「ホップ・ステップ・ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーンプ」
ぐらい、大っきな変化だと感じています。

今日のクライアントさんは、スッキリした表情で帰っていきました。
私も気持ち良く今日を終えられそうです。

まとめ

この変化に関わることができて、キャリアコンサルタント冥利に尽きます。
これをキャリアコンサルタントの醍醐味と言わず、何を醍醐味というのか。
こんな嬉しい気持ちをくれたことに、感謝します。
少しでも役に立てたであろうことを祈りつつ。

社名
所在地

TEL/FAX
設立
代表取締役

株式会社シールズ
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
03-3454-4339
2007年3月
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業

〈社名〉
株式会社シールズ
〈所在地〉
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
〈TEL/FAX〉
03-3454-4339
〈設立〉
2007年3月
〈代表取締役〉
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業

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