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【コラム】「女性管理職の悩み」に関する調査結果

【コラム】「女性管理職の悩み」に関する調査結果

20歳以上の女性で、過去に管理職の経験がある方、ならびに現在管理職である方に「女性管理職の悩み」について調査を実施しました。

調査概要

対象者 :20歳以上の女性で、過去に管理職の経験がある、または現在管理職の方
回答者数:92名
調査期間:2024年2月15日~2月28日
調査方法:インターネットアンケート(freeasy)による自由回答を分析

調査結果

自由回答を6種類に分類した結果、コミュニケーション(41%)、業務調整(18%)、育成(14%)、責任(12%)、性差別(8%)、自信(7%) という結果になりました。

※「無効回答」・「悩みは特に無し」は除いています。

各分類におけるコメントの紹介

1位:「コミュニケーション」の悩みに関するコメント

「上司と部下の板挟み」、「個々に合わせて対応すると他の人から“公平ではない”と言われる」、「他の女性の上司からのあたりが強い」、「女性が多い職場なので人間関係が複雑」といった意見が主な意見でした。
 
「板挟み」や「個々に合わせることが公平でないと言われる」という意見については、女性に限らず「管理職」としての悩みでも多そうな意見です。
 
また、「うまく伝えられない」、「説明が難しい」、「コミュニケーションがとりにくい」といった、「コミュニケーションそのもの」に課題を感じる意見も見られました。

2位:「業務調整」の悩みに関するコメント

「部下への業務の振り方が難しい」、「全員の希望を聞きながらシフトを組むのが大変」、「自分も業務をもっているので自分のパフォーマンスが下がり、成果がなかなか出ない」、「予期しない仕事を回され、部下の不満につながる」といった意見が主な意見でした。
 
「名ばかりの管理職で権限が無い」、「他部門との利害の衝突」などの少数意見もありました。

3位:「育成」の悩みに関するコメント

「注意をすることが難しい」、「部下が動かない」、「部下の向上心が無い」、「教育方法のマニュアルがない」といった意見が主な意見でした。
 
行動変容における育成のノウハウが無いという共通点がありそうです。

4位:「責任」の悩みに関するコメント

「プレッシャーで仕事に集中できない」、「責任感が大きい」、「荷が重すぎて病む」といった意見が主な意見でした。
いずれも、その責任の大きさに辛さを抱える方が多いです。

5位:「性差別」の悩みに関するコメント

「男性管理職が案を出すと通るのに、自分が案を出すと通らない」、「男性部下からの批判が多い」、「男性社員から情報がもらえない嫌がらせ」、「女だからそういう判断をするんだ、と上司に言われる」といった「女性だから」という理由の評価や対応がありました。

6位:「自信」の悩みに関するコメント

「スキルと経験が追い付かない」、「自分が上に立つ者として相応しいのか?といつも疑問に思う」、「取引先から“まだまだ早い”と思われているのではないか?」という自分に対する不安、自信の無さのコメントがありました。

参考データ

令和4年(2022年)度の課長相当職以上の、管理職に占める女性の割合は12.7%です。

厚生労働省 ~女性の管理職割合や育児休業取得率などに関する状況の公表~

また、外国と比較すると、先進国の中でも低い数値であることが分かります。

独立行政法人労働政策研究・研修機構 データブック国際労働比較2023

つたえたいこと

管理職に占める女性の割合を増やしたいと思っているわけではありません。
下記データ(当社調べ)にあるように、50%の女性管理職が、管理職着任時、前向きな気持ちでした。

Q2:あなたが管理職になるとき、どのような気持ちでしたか?

なんとか、その気持ちを大切にしながら、ミッションを全うすることができないか、と考えています。そのためには、女性管理職である方々が、どのような悩みや不安を持って日々仕事をしているのかを知りたいと思い、このアンケート調査を実施しました。

そして、それらを解決するサービスを構築しました。

遠くない昔、私が管理職だったころ、このアンケートのコメントにあるような不安や悩みを持ち続け、自信を無くし、そのまま再度チャレンジすることもなく、そのポジションから身を引きました。

後悔ばかりです。

この経験を生かして、私と同じ悩みや課題を抱えている方々に、今よりも自分に期待と希望と自信を持って進むためのサポートがしたいのです。

解決ソリューション

解決ソリューションは、「個別応対型研修プログラム」です。
超少人数制の、個々の課題に対応した解決策を提示しつつ、基本的な解決フレームを同時に学ぶ、法人向け実践プログラムです。

「個別応対型研修プログラム」にご興味のある方はお問い合わせください。

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社名
所在地

TEL/FAX
設立
代表取締役

株式会社シールズ
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
03-3454-4339
2007年3月
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業

〈社名〉
株式会社シールズ
〈所在地〉
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
〈TEL/FAX〉
03-3454-4339
〈設立〉
2007年3月
〈代表取締役〉
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業

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【コラム】叱れない管理職は〇〇を見失っていただけ

叱れない管理職は〇〇を見失っていただけ

叱れない管理職の本質について事例を通してお伝えします。

叱らないといけなかった場面の「背景」

その部署では、次から次へと案件が舞い込んでくる状況でした。
しかし、部署にいるメンバーにとっては、締め切りに追われ、精度も問われ、技術力も問われるという、多大なプレッシャーの中でその案件を捌いていかなければならない環境でした。そして当然ながら残業も紐づいてくるものでした。

私の管理職としてのミッションのひとつは、このカオス的環境をどうにかすることでした。

叱らないといけなかったけど叱らなかった場面

そんな時に事件はおきました。

いつものように朝礼で、今日の案件の割り振りをしようとしていた時、部下全員に新規案件を振れるリソースは限りなくゼロに近く、みんな顔を下に向けているのでした。

そのようななかでも、何とかやってもらわねばということで、部下の中でもベテランのAさんにお願いすることになりました。

Aさんはいくつか案件を持っており、うち一つは大型案件で、その案件にAさんのほとんどのパワーを割かれている状況でしたが、引き受けてくれました。とはいえ、その表情はあまり芳しいものではありません。

その新規案件のレクチャーを営業担当がAさんにしているときに、事件は起きました。
Aさんは普段の仕事の状況からイライラが頂点に達してしまったのでしょうか、ビジネスパーソンとしては好ましくない発言を営業担当にしてしまいました。

当然、営業担当も怒ります。
そして、その場はなんとか収まるのですが、営業担当はまず私の所へ来て、「こういうことがあった。ああいう言い方はちょっと無いと思う。何とかしてほしい」という旨のメッセージを私に伝えます。

営業担当の話を聴く分には、Aさんに非があるように聞こえましたが、Aさんからも話しを聴かなければなりません。
まずは、営業担当に状況は分かった、Aさんと話しをする、と伝えます。

ベクトルをAさんへ向ける

話し合いスペースへAさんを呼んで、新規案件のことで話しを聴きたいと伝えたところ、Aさんは「あの話しか、、、」と気づいたような顔をします。

「Aさんからも、話しを聴きたいです。」
と伝えたところ、
「ああ、いいんです。自分が悪かったんです。言い方が悪かったです。すみません。以後気を付けます。」
一気に吐き出すように伝えてきました。

その表情はバツの悪い顔というか、なんで自分ばっかりというか、ふてくされてしまっているというか、どうして分かってくれないんだ、というような表情に見えました。

この表情を、私は管理職として見逃してはいけなかったのです。

Aさんにピシャッと言われてしまい、私は二の句が出ませんでした。
もう少しAさんからの話しを聴きたかったのですが、Aさんは目を合わせてもくれず、心のシャッターが下ろされたのを感じました。

私は、それ以上深掘りができませんでした。Aさんのシャッターが下りたことで、私は叱ることができませんでした。「もういいや」と匙を投げてしまったんですね。

ただ、Aさんが発したことばは事実だったため、そこは「叱るべき」事案だったのです。にも関わらず叱らず、叱れずにその場を終えました。

その時気になった「表情」について、私はもっとAさんに食い下がらなければいけなかったのに、私は「ことなかれ主義」を優先しました。

ベクトルはAさんではなく自分に向けられていた

営業担当にそれらを伝えると、案の定「そういう感じですか・・・」と半ばあきれたような反応でした。

この時の私の内心は、

  • (営業担当は)ちゃんと叱ってくれよ、マネージャーさん。

  • (Aさんは)なんで自分の味方でいてくれないんだ、このマネージャーは。

と、私に対して二人とも思っているんだろうなと、
私というマネージャーのふがいなさに辟易しているんだろうな、と自己嫌悪でいっぱいでした。

この出来事はもう10年以上前になるのに、どうしてこんなにモヤモヤして私の頭にこびりついているのか考えました。

フォローすべき営業担当やAさんに対して、私はまったくベクトルを向けていませんでした。
「叱らないといけないけれど、叱れない、言いにくい、どうしよう。叱らない方向へ話しを持っていけないかな」
そんな自分のことしか考えていませんでした。自分にしかベクトルを向けていませんでした。苦手なことには向き合いたくなかったのです。

営業担当がどんな気持ちだったのか、Aさんがどんな気持ちだったのか、彼らの気持ちをどうすれば解消する関わりができたのか、二人にまったくベクトルが向いていませんでした。
そもそも「叱る」とか「叱れない」とかという次元のことではないのに、そこばかりに目がいっていました。

管理職、叱らねばならない。

こんな固定観念が私の中にありました。

【教訓】ものごとの本質を見ていなかった

二人に謝りたかった、というのが本音です。

ものごとの本質を見極めず、自分の「ことなかれ主義」のために、二人をモヤモヤさせてしまった事例でした。

何かの拍子に、今後もこの事例を思い出すことになりますが、私にとっては大切な大切な教訓です。

ものごとの本質を見極めるために、その時のその人の表情を見て、直感で感じたこと、それを実行する。これが私にとっては全てです。
それをないがしろにしては、決して、いけないです。

★「叱り方」は後に学び、新しいコミュニケーションスタイルとして幅が広がりました。

社名
所在地

TEL/FAX
設立
代表取締役

株式会社シールズ
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
03-3454-4339
2007年3月
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業

〈社名〉
株式会社シールズ
〈所在地〉
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-2
マリンシティダイヤモンドパレス716号室
〈TEL/FAX〉
03-3454-4339
〈設立〉
2007年3月
〈代表取締役〉
澤田玲奈

事業内容
・人財開発コンサルティング事業
・不動産コンサルティング事業
・クラウドソリューション開発事業

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